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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2011
249巻

角膜屈折手術後のパスカル眼圧計の優位性について

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 249巻(5号)2011

Comparison between Pascal dynamic contour tonometer and Goldmann applanation tonometer after different types fo refractive surgery.
Aristeidou AP et al(Greece)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(5): 767-73, 2011
・PRK、LASIK後のパスカル眼圧計(PDCT)とゴールドマン眼圧計(GAT)のデータを比較した。
・近視矯正PRK患者84例(CCT減少は-61.3±28.1μm)、近視矯正LASIK患者182例(-71.7±28.6μm)、遠視矯正LASIK患者43例(-16.4±23.9μm)について、眼圧を術1日前、1, 3, 6, 12ヶ月後に測定した。
・超音波眼軸長測定は術後1ヶ月で行った。
・術前、術後とも、GAT値はPDCTよりも全群で低かった(p<0.05)。
・術後はPRK群ではGATでは 1,3,6,12M後の変化は-1.4, -1.7, -1.7, -1.9mmHgであった(全部 p<0.05)。
・近視LASIK群でのGAT変化は、-3.6, -3.6, -3.6, -3.5mmHg(全部 p<0.05)、遠視LASIK群では、-1.1, -0.7, -1.1, -0.9mmHg(全部 p<0.05)。
・12ヶ月後のGATとPDCTの差(GAT-PDCT)は、近視PRKで-3.8、近視LASIKで-4.1、遠視LASIKで-1.5mmHgであった。
・PDCTでは、どの群でも有意な変化はなく、角膜屈折手術後の眼圧測定には有効であった

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