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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2011
249巻

緑内障性視神経障害と視神経乳頭リム

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 249巻(7号)2011

Trans-lamina cribrosa pressure difference correlated with neuroretinal rim area in glaucoma.
Ren R et al(China)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(7): 1057-63, 2011
・篩板前後の圧差と、緑内障性視神経障害を示唆する視神経乳頭リムの面積とが相関するかどうかを検討した。
・眼圧の高い緑内障22名、正常眼圧緑内障13名、高眼圧症17名で、乳頭解析、脳脊髄圧CSF圧などを測定し、篩板前後圧差は<眼圧-CSF圧>とした。
・篩板前後圧差は、乳頭リム面積(r=-0.38 p=0.006)、視野欠損のMD値(r=0.38 p=0.008)と、有意に相関していた。
・このことから、篩板前後圧差は緑内障性視神経障害に関与していると考えた。
・高眼圧症:POAGで比較すると、中心角膜厚 581±27:546±31μm(p<0.001)、脳脊髄圧 16±3:11±3mmHg(p<0.001)、篩板前後圧差 6.5±2.5:10.5±5mmHg(p<0.001~p=0.006)、リム面積 1.65±0.3:1.25±0.4(p<0.001~p=0.001)

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