Influence of multifocal intraocular lenses on standard automated perimetry test results.
Aychoua N et al(Netherlands)
JAMA Ophthalmol 131(4): 481-485, 2013
・6例16眼(中間値64歳)の回折型多焦点眼内レンズ眼で自動視野計のサイズⅢとⅤを使用して、30-2プログラムで感度を測定した。
・18例18眼の正常水晶体眼(中間値62歳)、12例12眼の単焦点偽水晶体眼(中間値64歳)をコントロールとした。
・サイズⅢのMD(mean deviation)は、MFIOLでは中間値-3.0(-5.4~-0.7)、有水晶体眼では中間値-0.5(-2.1~2.0)、単焦点IOL眼では中間値-1.0(-1.8~0.3)であり、MFIOLは有水晶体眼より平均-2.4dB感度が有意に低く(p<0.001)、単焦点IOLは有水晶体眼より平均-0.32dB感度が低かったが(p=0.52)有意差はなかった。
・サイズⅤのMS(mean sensitivity)は、MFIOLと有水晶体眼差は-1.61dB(p=0.002)、単焦点IOLと有水晶体眼差は-0.80dB(p=0.09)であった。
・この差は部位差ではなかった。多焦点IOL眼での感度の低下は、IOLのデザインによるものと考えられる。
・緑内障などの疾患あるいは加齢変化による感度低下をみるときに考慮すべき点である