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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2013
131巻

アカントアメーバに対するBAKの効果

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 131巻(5号)2013

Effect of low concentrations of benzalkonnium chloride on acanthamoebal survival and its potential impact on empirical therapy of infectious keratitis.
Tu EY et al(IL USA)
JAMA Ophthalmol 131(5): 595-600, 2013
・3種のアカントアメーバの栄養体trophozoiteを各種の液に0.5h, 2h, 3h. 5h, 6.5hours暴露した。
・液はBAK(0.001%, 0.002%, 0.003%)、モキシフロキサシン(0.5%)、BAK(0.001%, 0.003%)+モキシフロキサシン(0.5%)、過酸化水素(3%)、生食であり、アカントアメーバの死滅数logで表示した。
・BAKの効果は時間依存性で(2h-3.5h迄)、同時に濃度依存性であったが、モキシフロキサシンMFLXはそれ自体では効果がなかった。
・0.003%BAKは過酸化水素水と同等に著明な抗アカントアメーバ効果があった。
・市販のBAKの配合濃度(0.005~0.01%)で、十分な効果がある。
・MFLX0.5%単身、MFLX+BAK0.001%、MFLX+BAK0.003%のアカントアメーバ死滅数logは、0.5hでは(0.01±0.22、0.62±0.48、2.72±0.83), 2.0hでは(0.04±0.30、1.04±0.82、3.70±0.53), 3.5hでは(-0.05±0.19、1.23±1.06、3.35±1.05)であり、BAK効果は約3.5時間までは濃度依存性であった

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