眼科JOURNALトップ > JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) > 網膜色素変性症における視細胞内節ellipsoid zone測定の有効性

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2013
131巻

網膜色素変性症における視細胞内節ellipsoid zone測定の有効性

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 131巻(9号)2013

Spectral-domain optical coherence tomography masures of outer segment layer progression in patients with x-linked retinitis pigmentosa.
Birch DG et al(TX USA)
JAMA Ophthalmol 131(9): 1143-1150, 2013
・視細胞内節の楕円帯(EZ:ellipsoid zone:内節外節縁)の中心部の幅の年変化がX-linked網膜色素変性症の特性を現せるかを検討した。
・劣性遺伝あるいは孤発例のRPの20例(8歳から65歳,平均40.5歳)で日内変動を検討し、XL-RPの28例(8-27歳、平均15.2歳)で、ドコサヘキサエン酸とplacebo内服の効果を3年の経過で調査した。
・test-retestのEZ幅の差は0.08±0.22度(-0.30~0.6)であり、95%誤差は0.43度(124μm)内に収まるが、コントロール眼のXL-RPのEZ幅の平均年変化(減少)は0.86度(248μm, 7%)であり、28例の内27例で2年間で有意なEZ幅の減少を来した。
・この年平均7%のEZ幅の減少は機能している網膜面積の13%の変化と等価であり、この値は視野あるいは全視野ERGで報告された値と一致している。
・このことから、EZ幅測定の有効性が期待できる。(TY)

過去のアーカイブ