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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2014
132巻

禁煙と白内障の危険

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 132巻(3号)2014

Smoking Cessation and the Risk of Cataract
A Prospective Cohort Study of Cataract Extraction Among Men
Birgitta Ejdervik Lindblad, et al. (Sweden)
JAMA Ophthalmol. 132(3): 253-257, 2014
・男性で、白内障に対する禁煙の効果を調べた。
・45歳から79歳のスウェーデン人男性44,371人にアンケート調査した。
 喫煙24.9%(1日平均13.9本)、過去に喫煙38.8%(1日平均13.6本)、非喫煙36.3%
・1日平均15本以上喫煙する男性は、喫煙した事がない男性に比べ、白内障手術を受けるリスクが42%高かった。
さらに、禁煙後20年経っても喫煙した事がない男性に比べ、白内障手術を受けるリスクが20%高かった。
喫煙本数の少なかった男性は、禁煙後リスクは低下したが、喫煙した事がない男性のレベルに達することはなかった。
・危険が何十年間も持続するけれども、禁煙が白内障になる危険を減少させるように思われた。
これらの調査結果は早い禁煙と、なるべく喫煙しないことの重要性を強調する。
喫煙は他の眼疾患とも関係があるので、医師は禁煙を勧めるべきである。
女性の場合、1日6本から10本の人は禁煙期間とともに白内障手術のリスクが減少し、禁煙後10年で非喫煙女性と同等になった。しかし、喫煙量の多いと非喫煙女性と同等になるのに20年かかった。(CH)

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