Bilateral subfoveal neurosensory retinal detachment associated with MEK inhibitor use for metastatic cancer
Tara A. McCannel et al. (Jules stein eye institute, Ophthalmic oncology center, University of California, Los Angeles)
JAMA ophthalomol. 132(8): 1005-1009, 2014
・転移癌に対してMEK(mitogen-activated protein kinase enzyme)阻害剤を投与されている患者の両眼に中心性網膜症に似た病態が発症しうる。
・経験した3名の患者のうち、1例目は転移性ぶどう膜メラノーマがあり、転移ぶどう膜炎はステロイド点眼に反応した。
・2例目は転移性cholangio carcinomaで、2週の経過観察で改善。3例目は転移性直腸ガンで、両眼ぶどう膜炎と中心窩下網膜剥離を認めた。経過観察とステロイド点眼で改善した。全員が永久に続くことはなく、MEK阻害剤での治療を中止する必要は無かった。
・MEK阻害剤の作用機構が網膜色素上皮細胞間のtight junctionを調整するため、この薬で液体の移動を妨げ中心窩下に液体が貯留すると考えられる。(YM)