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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2015
133巻

非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)と睡眠時無呼吸症候群(OSAS)との関係

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 133巻(7号)2015

Association of Nonarteritic Ischemic Optic Neuropathy With Obstructive Sleep Apnea Syndrome Consequences for Obstructive Sleep Apnea Screening and Treatment
Florent Aptel, et al. (France)
JAMA Ophthalmol 133 (7): 797·804,2015
目的:NAION患者でのOSASの有病率と僚眼への併発のリスク要因を調べる。
対象と方法:NAION 89人(男性58人、女性31人、平均年齢68歳)。
終夜睡眠ポリグラフ検査を行った。白内障手術を受けた症例はなかった。
結果:NAION 89人中、OSASの有病率は75%(67人)だった。中等度OSAS 24人、重症OSAS 43人。
3年間の経過観察中に僚眼に併発したのは10人だった。OSAS有り8人、OSAS無し2人。
健眼へのリスク要因は、CPAP治療を必要としている重症OSASだった。
結論:NAIONの患者にはOSASの有病率が高い。これらの患者には終夜睡眠ポリグラフ検査を行うべきである。
CPAP治療により、僚眼へのリスクが抑えられるかもしれない。(CH)

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