Antibiotic resistance among ocular pathogens in the United States. Five-year results from the antibiotic resistance monitoring in ocular microorganisms (ARMOR) surveillance study.
Asbell PA et al(NY USA)
JAMA Ophthalmol 133(12): 1445-1454, 2015
・全米の施設に呼びかけて、検出菌の薬剤耐性について調査した。
・調査期間は2009/1~2013/12である。
・72施設から3237菌が集まり、黄色ブ菌1169株、coagulase陰性ブ菌(CoNS)992株、肺炎連鎖球菌330株、インフルエンザ菌357株、緑膿菌389株を調査した。
・メチシリン耐性株(MR)は黄色ブ菌493株(42% 95%CI=39.3%-45.1%)、CoNA493株(49.7% 95%CI=46.5%-52.9%)であり、MRは同時にフルオロキノロン、アミノグリコシド、マクロライドに耐性であった(p<0.001)。
・その他に3種以上の抗生剤に耐性であったMRは428株(黄色ブ菌の86.8%、CoNSの77.3%)であったが、ブ菌は全てバンコマイシンには感受性があった。
・アジスロマイシン耐性は肺炎連鎖球菌が多かった(113株34.2%)。
・高齢者から検出されたブ菌はMRである確率が高かった。
・5年間の調査機関中では、ブ菌内でMRが増えているわけではなかった(P<0.22)。(TY)