Transient ciliochoroidal detachment after ab interno trabeculotomy for open-angle glaucoma. A prospective anterior-segment optical coherence tomography study.
Akagi T et al(京大)
JAMA Ophthalmol 134(3): 304-311, 2016
・線維柱帯切開では上強膜静脈圧EVP(座位で7.6-11.4mmHg)よりも眼圧が下がることはないと考えられているが、術後に非常に低い眼圧になる症例があり、これについて検討した。
・33例のうち14例(42%)で術3日目に前眼部OCTで毛様体脈絡膜剥離CCDが検出された。
・このCCD群では非CCD群に比して眼軸が短く(23.66±1.67:25.16±1.59mm)中心角膜厚が薄かった(505.9±35.8:533.9±39.1μm)。
・14例の内5例では10日後にもCCDがあり、1か月後には4例にCCDが残っていた。
・CCD群:非CCD群の眼圧は1日目は9.1±3.0:14.2±5.8、3日目では8.4±2.4:13.4±5.0、10日目は11.0±3.0:15.5±6.3、1か月後では13.4±2.4:15.5±3.3、3か月後では13.9±3.4:15.5±4.0であった。
・CCDの強い症例では前眼部OCTでCCDと前房とがロトミー部位でつながっていた。
・CCDの程度はAS-OCTで、grade 0-3に分類されている(Sakai H et al.Ophthalmol 112:413,2005)(TY)