Association between oral fluoroquinolone use and retinal detachment.
Raguideau F et al(France)
JAMA Ophthalmol 134(4): 415-421, 2016
・フルオロキノロン内はコラーゲン繊維や結合織に対して細胞毒性があると言われており、過去にもフルオロキノロン内服では網膜剥離の発生が4.5倍とか2.0倍であったとの仕事が幾つかある。
・Franceではフルオロキノロン内服は尿路感染で頻用されており、年間500万処方がある。
・French health care databese(2010/7-2013/12)からの27,540例の網膜剥離を検討した。
・裂孔原性が68%、滲出性が11%、その他が21%。過去の網膜剥離、網膜裂孔、眼内炎、硝子体注射や生検、AIDSなどは除外した。
・網膜剥離手術の直近(10日以内)、最近(11-30日)、以前(31-60日)と、コントロール期間(61-180日)にフルオロキノロン内服をした人を調べた。
・27,540名の内、6,708例がフルオロキノロン内服の既往があり、663例は調査期間中(180日以内)のフルオロキノロン内服があった。
・10日以内は80例、61-180日が583例であり、10日以内では有意に発生率が高かった(OR=1.46 95%CI=1.15-1.87)。
・10日以内の網膜剥離のタイプは、裂孔原性RDではOR=1.41(95%CI=1.04-1.92)、滲出性RDではOR=2.57(95%CI=1.46-4.53)であった。
・最近(11-30日)、以前(31-60日)では有意差はみられなかった。(TY)