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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2006
124巻

網膜剥離僚眼への予防処置の効果

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 124巻(7号)2006

Failure of prophylactic retinopexy in fellow eyes without a posterior vitreous detachment.
Chauhan DS et al(England)
Arch Ophthalmol 124(7): 968-71, 2006
・裂孔原性網膜剥離手術時に、後部硝子体剥離のなかった僚眼に予防処置を行ったが、後に僚眼に網膜裂孔あるいは網膜剥離を発生した17例を検討。
・平均年齢49歳、男12例、女5例。屈折度平均 -8.7D。
・僚眼は格子状変性のみ:5眼、格子状変性+円孔:8眼、その他:4眼。
・予防処置は光凝固:6眼、冷凍凝固11眼。
・16眼(94%)は急性PVD時に裂孔が発生し、8眼(47%)は処置部位に、8眼(47%)は正常あるいは非処置部位に発生。
・13眼(76%)で網膜剥離に進展したが、そのうち11眼(85%)は黄斑部までかかっていなかった。
・PVDのない僚眼では、予防処置を行なっても、後に急性PVDが発生するときに処置部の辺縁部に裂孔が発生する可能性がある。
・PVDのない僚眼では、予防処置をおこなうより、裂孔や網膜剥離発生時の症状についての患者教育の方が有用であろう

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