YAG Laser Vitreolysis vs Sham YAG Vitreolysis for Symptomatic Vitreous Floaters: A Randomized Clinical Trial.
Shah CP, Heier JS.(US-MA)
JAMA Ophthalmol. 2017 Sep 1;135(9):918-923.
【目的】PVD由来のWeiss ringによる飛蚊症に対する、YAGレーザー飛蚊症治療とSham照射との比較
【対象と方法】52例52眼(基準は下記)をランダムに2:1に割り付け、施行後6Mの症状および所見の変化をマスクされた状態で評価
【結果】YAG群36眼、Sham群16眼
・症状の改善はYAG群54%、Sham群9%(P<0.001)
・10ポイント視覚障害スケールの改善はYAG群3.2、Sham群0.1(P<0.001)【Tab.1】
・症状の明らかな改善または完全消失はYAG群53%、Sham群0%(P<0.001)【Fig.2】
・NEI VFQ-25では全体の見え方・周辺部の見え方・role difficulties・dependencyの項目でYAG群が有意に改善【Tab.2】
・最高矯正視力の変化は有意差みられず(YAG群 -0.2文字、Sham群-0.6文字)
・合併症:YAG群の1眼でIOLピット、Sham群の1眼でlatticeからのRB
【結論】YAGレーザー飛蚊症治療は、Weiss ringに関連した自覚症状および他覚所見を改善させた。さらに大規模で長期間の追試によりこれらの事実が確信に繋がるだろう
導入基準
・PVDに続発した明らかなweiss ringによる症状あり
・6ヵ月以上症状持続
・診察、OCT、超音波Bモードのすべてで完全PVDが確認できる
・自覚症状グレードが4以上(0:まったくなし~10:衰弱するほどの症状)
・超音波BモードにてWeiss ringが網膜より3mm以上、水晶体より5mm以上(IOLの場合は不問)離れている
除外基準
・僚眼の視力<20/50
・RB・RD・ぶどう膜炎・DMR・ME・RVO・緑内障・高眼圧症の既往
・治療眼がaphakia(MK)