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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2018
136巻

眼圧上昇がもらたす視神経乳頭変化と機能変化

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 136巻(2号)2018

Association of functional loss with the biomechanical response of the optic nerve head to acute transient intraocular pressure elevations.
Tun TA et al(Singapore)
JAMA Ophthalmol 136(2): 184-192, 2018
・眼圧上昇に対する視神経乳頭ONHの急性の生体力学的な反応が緑内障進行の生体視標になるかどうかを検討した。
・23名のPOAG、45名のPACG、23名の緑内障のない中国人(計91名、65.48±7.23歳)で検討した。
・ONHのOCT像をbaselineとOphtalmodynamometerを使用して前部強膜に力をかけて求めた2回の連続した眼圧上昇時(0.64Nと0.90N)で、OCTでの容積、篩状板の深さ(LCD)、最小リム幅(MRW)を求めた。
・自動視野計での平均偏差MD、視野index(VFI)も求めた。
・急激な一過性の眼圧上昇は強膜管開口を広げ、篩板に張りがあれば前方へ引っ張ると考えられる。
・一方、強膜に張りがなければ、強膜管が拡張できず、眼圧上昇は篩板を後方へ押すだろう。
・今回のPOAGでの検討では、視野欠損の強いものほど、眼圧上昇時の篩板の前方移動が強く起こり、視野欠損の少ないものでは篩板の後方移動がおこっていた。
・このような篩板の特徴的な移動はPACGでは起こっていなかった。
・これは遺伝によるものなのか、眼圧ストレスに対するONHの脆弱性なのかは不明である。
・POAGでは最初の眼圧上昇でのLCDの前方移動がMD(R=-0.64 95%CI=-0.97~-0.31 p=0.01)とVFI(R=-0.57 95%CI=-0.94~-0.19 p=0.05)に相関していた。
・また、最初の眼圧上昇でのMRWの減少はMD(R=-0.48 95%CI=-0.86~-0.09 p=0.02)とVFI(R=-0.57 95%CI=-0.94~-0.20 p=0.04)に相関し、2回目の眼圧上昇でのMRWの減少はMD(R=-0.56 95%CI=-0.98~-0.13 p=0.01)とVFI(R=-0.60 95%CI=-1.03~-0.17 p=0.08)に相関していた。
・また、2回目の眼圧上昇時での、下耳側のMRWの減少とPOAGでの該当する視野変化には相関があった(p=-0.55 95%CI=-0.78~-0.18 p=0.06)。
・PACGにはこのような関連はみられなかった(TY)

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