Effect of Cornea Preservation Time on Success of Descemet Stripping Automated Endothelial Keratoplasty
George O. Rosenwasser,et al.(OH USA)
JAMA Ophthalmol. 2017;135(12):1401-1409
・目的:8〜14日間保存された角膜ドナー組織を使用したDSAEKの術後3年目の成功率が、7日間以下の保存期間のドナー組織のそれより劣らないかどうかを判断する。
・対象と方法:保存期間7日以内 675眼、保存期間8〜14日 655眼、平均年齢70歳(42-90歳)、フックス角膜内皮変性症 94.4%。
・ドナー角膜の平均年齢61歳、平均内皮細胞密度2735(298)cells / mm2。
・結果:3年経過観察できたのは7日以内584眼、8〜14日558眼
・3年間角膜透明性を保っていたのは7日以内95.3%、8〜14日92.1%
・移植成功率は、PTが増加するにつれて減少する傾向があった。12〜14日のPTで89.3%、5日〜7日のPTは94.9%。
・術後合併症 移植片剥離 7日以内33眼(4.9%)、8〜14日53眼(8.1%)、前房内空気再注入 7日以内54眼(8.0%)、8〜14日85眼(13.0%)(p=0.003)、細菌性眼内炎 7日以内1眼(0.3%)、8〜14日2眼(0.3%)
・再移植 7日以内 28眼、8〜14日 44眼
・結論:より長いPTとより低い移植片成功率との間に有意な関連があった。しかし、11日目までは、移植片の成功率に対するPTの影響は小さかった。
・DSAEK術後3年の成功率は、PTにかかわらず高かった。より長いPTはより低い成功率と関連していたが、PTが12日未満では差は小さかった。(CH)