Association between vessel density and visual acuity in patients with diabetic retinopathy and poorly controlled type 1 diabetes.
Dupas B et al(France)
JAMA Ophthaomol 136(7): 721-728, 2018
・糖尿病網膜症の特徴は毛細血管の脱落であるため、黄斑部の血管濃度と視力との関連を、黄斑症はないが両眼の急速な進行性網膜症で、汎網膜光凝固が必要であった40歳未満の若い1型糖尿病者22名で検討した。
・年齢は33±6歳、HbA1cは8.9±1.6%である。
・対象は視力正常な群(1.0以上)13例(59%)と視力不良群(1.0未満:logMAR 0.12±0.04:小数点視力0.76)9例(41%)に分け、視力正常で年齢をマッチさせた12眼の正常者をCtrl群とした。
・OCT-Aは深さにより4群に分けた。Superficial vascular plexus(SVP)、Deep capillary complex(DCC)、Intermediate capillary plexsus(ICP)、Deep capillary plexus(DCP)である。
・平均血管濃度は視力良好なDM群はCtrl群と比較し、SVPは44.1±0.9:49.1 ±0.9%(p<0.001)、DCCでは44.3±1.2:50.6±1.3%(p=0.001)、ICPでは43.8±1.2:49.3±1.2%(p=0.003)、DCPでは24.5±1.0:30.5±1.0%(p<0.001)と有意差があった。
・視力不良群と良好群を比較すると、DCCでは34.6±1.5:44.3(p<0.001)、殊にDCPでは15.2±1.2:24.5(p<0.001)と深層の有意差が強く、SVPでも39.6±1.1:44.3(p=0.002)と有意差あったが、深層よりは少なかった。
・DMRの視力は殊にdeep capillary complexの毛細血管の脱落程度と相関していた。(図4)(TY)