Association of Cataract Surgery with Traffic Crashes
Mtthew B Schlenker, et al. (Canada):
JAMA Ophthalmol 136(9):998-1007, 2018
2006年4月1日から2016年3月31日までにオンタリオで初回白内障単独手術を受けた65歳以上の患者(n=559546)名を調査し、白内障手術によって交通事故のリスクが減るか調べた
手術前最低4年、手術後最低1年の経過観察
年齢/性別/社会的地位や居住地の他に、眼疾患、基礎疾患、救急受診した交通事故歴を調査(ただし、救急受診するほど出ない軽傷や、その場で死亡が宣告される場合はデータベースに含まれない)
平均年齢76歳、58%が女性、86%が都市部居住、71%が1年以内に他眼の白内障手術、0.4%がA-Vit実施
6482件の交通事故による救急受診が生じて、4680件が術前6ヶ月以上前、602件が手術前6M以内、1200件が術後13Mで生じた。1ヶ月あたりの事故件数は、術前6Mが101.7、術後が92.3件であった。1000患者-年あたり2.36→2.14件、OR0.91であった。
その他、事故歴、手術直前の時期、若年、男性、救急受診歴、6科以上の外来受診歴、不安、肺気腫、変形性関節症、心筋梗塞の既往はORが高かった。
運転者以外での交通事故(同乗者/歩行者)、転倒、股関節骨折、足首捻挫、抑鬱、総救急受診数は手術前後で変化なし
結論:白内障手術は65歳以上の運転による重大事故を少し低下させる(MM)