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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2018
136巻

線維柱帯切除術の成功率の違い:アフリカ人とヨーロッパ人

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 136巻(10号)2018

Observation outcomes of initial trabeculectomy with mitomycin C in patients of African descent vs patients of Europeal descent. Five-year results.
Nguyen AH et al(CA USA)
JAMA Ophthalmol 136(10): 1106-1113, 2018
・代謝拮抗剤を使用しない場合には、Aflicanは線維柱帯切除後の不成功率が高いことが知られている。
・Mitomycin Cを使用した場合の初回手術でもAflicanはEuropeanより成功率が低いのかどうかを検討した。
・105名135眼のAflicanと、年齢、性、術者、水晶体の状態、経過年を合わせた117例135眼のEuropeanと比較した。
・成功の基準として、A:眼圧18以下、B:15以下、C:12以下とした。
・その他に、眼圧下降率が20%以上、25%以上、30%以上、2種類以上の点眼薬減を判定基準とした。
・5年後の成功率はAflican:Europeanで、A基準では61%:67%(7.3%差 95%CI=4.4-10.4)、B基準では43%:60%(17.6%差 95%CI=15.2-20.0)、C基準では25%:40%(15.8%差 95%CI=11.1-20.5)であり、B基準、C基準やその他の基準でも、Aflicanは有意に不成功率が高かった。
・濾過胞からの漏出ではAflicanはEuropeanより有意に多かった(29眼:11眼 p=0.002)し、Aflicanは緑内障再手術を受けた人も多かった(47眼:26眼 p=0.004)。(TY)

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