眼科JOURNALトップ > JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) > 落屑症候群と鼠径ヘルニア

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2018
136巻

落屑症候群と鼠径ヘルニア

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 136巻(12号)2018

Association of exfoliation syndrome with risk of indirect inguinal hernia. The Utah Project on Exfoliation Syndrome.
Besch BM et al(UT USA)
JAMA Ophthalmology 136(12): 1368-1374, 2018
・落屑症候群XFSは全身的な結合組織病であるし、異常な結合組織の代謝は鼠径ヘルニアの形成とも関連している。
・落屑症候群は全身的な細胞外基質ECMの変異を引き起こし、弾性繊維代謝に影響を与えている。
・ヘルニアは異常なECM合成、代謝、修復によって発生するもので、鼠径ヘルニアは腹部/股間壁の弱体化や破裂の影響を受けている。
・Utah病院の1996-2015年の健康管理システムを利用し、40歳以上の2,594名の鼠径ヘルニアを抽出し、12,966名の年齢、性をマッチさせたコントロ-ル群と比較した。
・人種は多くは白人(2532/2594と12454/12966)で女性は全体の9.6%であった。
・鼠径ヘル患者のうち22名、CTRLの43名がXFSであり、鼠径ヘルニアでは2.31倍(95%CI=1.38-3.45 p=0.03)XFSと診断される人が多かった。
・内訳は内鼠径ヘルニアが1.60倍(95%CI=0.36-3.79 p=0.40)、外鼠径ヘルニアが12.32倍(95%CI=3.97-38.70 p=0.002)である。(TY)

過去のアーカイブ