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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2010
128巻

網膜色素変性症に対するルテイン内服の効果

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 128巻(4号)2010

Clinical trial of lutein in patients with retinitis pigmentosa receiving Vitamin A.
Berson EL et al(MA USA)
Arch Ophthalmol 128(4): 403-11, 2010
・Vitamin Aパルミチン酸塩(15,000 IU毎日)を内服している網膜色素変性症患者に、ルテイン内服が視機能低下のスピードを遅くできるかどうかを検討した。
・18才から60才の煙草を吸わない225名について、double-maskで4年間、ルテイン12mg毎日摂取群と、コントロール錠内服群で検討した。
・測定はハンフリー視野計30-2、60-4プログラムと、30Hz ERG振幅、ETDRSチャート視力で判定した。
・HFA 30-2プログラムでは、Lutein+VitA群と、Ctrl+VitA群とで、視機能下降には有意差がなかったが、HFA 60-4プログラムでは Lutein+VitA群では感度低下量が少なくなっていた(p=0.05)。
・60-4プログラムでの平均感度低下は血清ルテイン量が最も高かった群(pく0.01)、経過中に黄斑色素濃度が最も高くなった群(p=0.006)でゆっくりであった。
・喫煙がなく、VitA内服者では、ルテイン12mg/日内服群では、中間部視野感度低下がゆっくりになった。

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