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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2010
128巻

トリアムシノロン硝子体注射後のクリスタリン網膜症

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 128巻(6号)2010

Triamcinolone-associated crystalline maculopathy.
Sarraf D et al(CA USA)
Arch Ophthalmol 128(6): 685-90, 2010
・以前に硝子体内Triamcinolone acetonideの注入を受けた人だけに発生するクリスタリン網膜症ついての報告。
・9年間で13例21眼にみられた。
・21眼の内、2例を除き、防腐剤入りのtriamcionloneの硝子体内注入を受けている。
・原因疾患は、18例は糖尿病、2例は偽水晶体性のCME、1例は網膜静脈閉塞である。
・結晶は表層にあり、きらきらした白色から黄緑色で、中心窩から傍中心窩にかけて非対称的にみられるが、この結晶は良性で、機能障害はおこしていない。
・OCTで検索すると、後部硝子体膜上に結晶が見られた。
・2例では硝子体手術で黄斑前膜除去を行い、再発はない。
・この本体はtriamcinoloneの非溶解性成分が凝集したものである。

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