Cryotherapy vs laser photocoagulation in scleral buckle surgery.
Lira RPC et al(Brazil)
Arch Ophthalmol 128(12): 1519-22, 2010
・86名の裂孔原性網膜剥離患者に強膜内陥手術を行った際、術中の冷凍凝固を行った群(43例)と、手術の1ヶ月後にレーザー凝固を行った群(43例)とで、1週間、1,6か月後の復位率、最良矯正視力、再手術率、術後合併症について検討した。
・1W、1,6M後の復位率は冷凍凝固群では93%, 100%, 100%で、光凝固群では 95%, 100%, 100%であった。
・冷凍群の1例、レーザー群の2例が1週間目時点で追加の網膜剥離手術(硝子体手術)が必要であった。
・術後合併症は眼瞼浮腫以外には両群間で差はなかった。
・視力改善スピードは冷凍凝固群で遅かったが、6か月後には差はなくなっていた。
・1ヶ月目のlogMARは冷凍凝固で0.69(小数点0.20)、レーザー群で0.46(0.35)であった(p<0.03)。
・レーザー凝固群は手術が2回になること、費用が余計にかかる事が欠点であるが、視力改善、術後合併症ともに少なく、脈絡膜網膜癒着の目的の為には冷凍凝固に替りうるものである