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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2010
128巻

高度近視眼網膜剥離における網膜裂孔の特異性

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 128巻(12号)2010

Rhegmatogenous retinal detachment due to paravascular linear retinal breaks over patchy chorioretinal atrophy in pathologic myopia.
Chen L et al(China)
Arch Ophthalmol 128(12): 1551-4, 2010
・病的近視の網膜剥離の原因として、後極部の近視性網脈絡膜萎縮上にある血管に沿った線状網膜裂孔が誘因になった10例(2008/1~2009/7)を報告する。
・裂孔は多くの場合下耳側血管で、次に上耳側に多かった。
・裂孔の長さは0.25~1DDであり、乳頭からは1~5DD離れていた。
・裂孔の特徴は脈絡網膜萎縮上に存在し、形状は近くの網膜血管に並行した線状で、進行性網膜剥離を発症していた。
・全例に硝子体手術(ガス注入)を行い、9例は1回の手術で復位した。
・術前にはこの裂孔は見つけられにくく、術中に注意深く後極部の網膜血管周囲を観察する必要がある。

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