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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2019
15巻

青少年におけるスクリーンタイムと鬱の関係

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 15巻(7号)2019

Association of Screen Time and Depression in Adolescence
Elroy Boers, et al(Canada)
JAMA Pediatr. 2019 Jul 15. [Epub ahead of print]
鬱はすべての年齢で生じる精神疾患であるが、青少年の発達期の鬱は学問的、精神社会的、認知機能的な問題と関係する。また薬物使用、希薄な対人関係や自殺との関連も指摘されている。
薬物とアルコール予防プログラムの効果を評価する4年のRCTデータから、スクリーンタイム(Social media、Video gaming、Television、Computer use)と鬱病に関するデータを調査
7つの鬱症状に対して0-4で回答するBrief Symptoms Inventory、自己評価、運動時間、社会経済状態を調査
31の学校から2012年9月より2018年9月までデータ集計
3826名(1798名女性、平均年齢12.7歳)のうち、3659名から有効回答
結果
女性と低い社会経済状態は鬱症状と関係
Social media:4年の経過(Between-person)でも特定年の解析(Within-person)でも関係あり
Computer:Between-personで関係あり
Television:Within-personで関係あり
Video gamingは関係なし
スクリーンタイムと運動、自己評価から、VDT視聴によって健康的な活動が奪われることではなく、それらから受けるupward social comparisonとreinforcing spiralの仮説が考えられる
Upward social comparison: メディア上の好ましいあり方と現実の自分とを比較してしまう
Reinforcing spiral: 過去に閲覧/検索した内容を元に同種の内容が表示されるため、考えが強化されやすくなる(MM)

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