眼科JOURNALトップ > JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) > 糖尿病網膜症の進展と網膜静脈径との関連

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2011
129巻

糖尿病網膜症の進展と網膜静脈径との関連

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 129巻(1号)2011

Retinal venular diameter as an early indicator of progression to proliferative diabetic retinopathy with and without high-risk characteristics in African American with type 1 diabetic mellitus.
Roy MS et al(NJ USA)
Arch Ophthalmol  129(1): 8-15, 2011
・TypeⅠの糖尿病をもったAfrican American 468名で、網膜動脈径、網膜静脈径と糖尿病網膜症の6年間の進行具合との関連を検討した。
・ETDRS Airlie House分類を用いて、7枚の眼底写真を撮り、視神経乳頭から半乳頭径から1乳頭径までの中にある全ての網膜動脈、網膜静脈の平均血管径(CRAEとCRVE)を求めた。
・CRAEは168.8±16.0μm、CRVEは254.2±25.2で、眼ごとにこの両者には関連があった(p<0.001)。
・多変量解析では、CRVEが太いと、6年後にPDRに進展することと関連していた。
・これは、DMRのないあるいは中等度の非増殖性DMRがPDRに進行したり、DMRのないあるいは非増殖性DMRがPDRに進行することに有意に関連があった。
・網膜静脈径が大きいことはPDRに進展することの目安になりうる。

過去のアーカイブ