The microperimetry of resolved cotton-wool spots in eyes of patients with hypertension and diabetes mellitus.
Kim JS et al(CA USA)
Arch Ophthalmol 129(7): 879-84, 2011
・網膜の綿花状白斑は高血圧HTNや糖尿病DMで重要な所見である。
・10から119カ月前(中間値51ヶ月)に消褪した綿花状白斑CWSについて、眼球運動に連動させて像を安定させ、CWS部とそのCWS部に近くて障害されていない部位で感度を測定した。
・DMあるいはHTNの16眼(消褪した34個のCWS)と正常者16名の34か所について感度測定を行った。
・消褪したCWSの平均感度はHTNでは11.67±3.88dB、DMでは7.21±5.48dBであり、CWS近傍のコントロール部の平均感度はHTNでは14.00±2.89dB、DMでは11.80±3.45dBであった。
・CWSが吸収された部位の感度はその周辺部の感度より有意に低く(HTNではp=0.01、DMではp<0.001)、DMのほうがHTNよりも暗点が深く、DMでのCWS近傍の感度は年齢を一致させた正常者よりも感度が低いことが分かった。