Characteristics of ocular findings of patients with Coronavisus disease 2019 (COVID-19) in Hubei Province, China.
Wu P et al(China)
JAMA Ophthalmol 138(5): 575-578, 2020
・湖北省の中心病院で、2020/2/9から2/15の間に治療したCOVID-19患者の眼所見について報告する。
・このsevere acute respiratory syndrome coronavirus 2(SRRS-CoV-2)の逆転写酵素PCR (RT-PCR)結果についても報告する。
・COVID-19と確定された38名(男性25名 65.8±16.6歳)のうち、微咽頭からRT-CCRでCOVID-19の陽性所見者は28名(73.7%)で、そのうち2名(5.2%)では結膜ならびに微咽頭からSARS-CoV-2の陽性所見がでた。
・12/38名(31.6%)で結膜充血、浮腫、流涙、眼脂増加などの結膜炎所見があった。
・単相関では眼所見のある患者は白血球(10900:5730 p<0.01)や好中球値(9510:4260 p=0.01)が高く、蛋白質PCT、C反応性蛋白CRP(8.55:3.61 p=0.04)、乳酸脱水素酵素値LDH(381.7:234.7 p=0.03)が、眼所見のない患者より高かった。
・眼所見のあった12名中11名(91.7%)では鼻咽頭からRT-PCRでSARS-CoV-2の陽性所見があり、このうち2/12名(16.7%)では鼻咽頭と結膜の両方からRT-PCRでSARS-CoV-2の陽性所見があった。
・涙液にSARS-CoV-2陽性所見のでる有病率は低いが,眼から感染した可能性もある。(TY)