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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2011
129巻

高眼圧症の夜間眼圧の問題点

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 129巻(9号)2011

Aqueous humor dynamics during the day and night in volunteers with ocular hypertension.
Fan S et al(NE USA)
Arch Ophthalmol 129(9): 1162-6, 2011
・年齢59.2±11.1歳の30人の高眼圧症で日中1回(9am~2pm)と夜間(10pm~2am)1回、検査を行った。
・測定項目は超音波での中心角膜厚、空気眼圧計での眼圧、fluorophotometryでの房水流入量、tonographyでの房水流出率、血圧を行った。
・ぶどう膜強膜流出量はGoldmann式を用いて算出した。
・日中の測定ではvenomanometryでの上強膜静脈圧、A-scanでの前房深度、Fluorophotometryでの房水流出率も測定した。
・座位での日中の眼圧21.3±3.5mmHgと比較すると、夜間座位眼圧17.2±3.7は有意に低く(p<0.001)、夜間臥位眼圧22.7±4.6は有意に高かった(p=0.03)。
・中心角膜厚は日中570±3.9よりも夜間585±46が有意に厚かった(p.001)。
・前房水流入量は日中の2.13±0.71μl/minより、夜間1.11±0.38は48%少なくなっていた(p<0.001)。
・ぶどう膜強膜流出量は夜間では0.61μl/min減少していた(p<0.03)。

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