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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2011
129巻

白内障手術後の前房深度と眼圧の変化

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 129巻(10号)2011

Anterior chamber depth, iridocorneal angle width, and intraocular pressure changes after phacoemulsification.
Huang G et al(CA USA)
Arch Ophthalmol 129(10): 1283-90, 2011
・超音波乳化吸引術後の前房深度の変化と眼圧下降について検討した。
・前房深度が3/4象限以上でShaffer分類で2度以下のものを狭隅角(NA)と定義した。
・前眼部OCTで前房深度ACDと、強膜峡の前方500μmの前房深度AOD500を術前、術後10日、1,3,6ヶ月後に測定した。
・63眼中26眼は狭隅角NAであった。
・NA者での術前→術6ヶ月後のAOD500とACDは0.179±0.014mm→(0.196±0.023増加)と、2.23mm±0.07→(1.48±0.04増加)であり、開放隅角(OA)眼では、AOD500とACDは0.297±0.019mm→(0.155±0.021増加)と、2.76±0.08mm→(1.20±0.06増加)であった。
・眼圧変化はNA者では術前→6ヶ月後で、15.78±0.70mmHg→(2.75±0.60低下)、OA者では14.68±0.55mmHg→(1.55±0.47低下)であり、両群とも有意に低下していた。
・AOD500の0.1mm増加は、NA者では0.42±0.18mmHg(p<0.001)、OA者では0.32±0.16mmHg(p=0.047)低下させ、NA者で著明であった。

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