Association of Oxymetazoline Hydrochloride, 0.1%, Solution Administration With Visual Field in Acquired Ptosis:
A Pooled Analysis of 2 Randomized Clinical Trials.
Slonim CB, Foster S, Jaros M, et al.
JAMA Ophthalmol. Published online October 01, 2020. doi:10.1001/jamaophthalmol.2020.3812
【目的】
・後天性眼瞼下垂症におけるオキシメタゾリン塩酸塩点眼液の有効性と安全性を検討
【対象と方法】
・無作為化、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同第 3 相臨床試験、
・後天性眼瞼下垂症と上方視野欠損を有する 9 歳以上の参加者を対象
・オキシメタゾリン0.1%、または溶媒を2:1で無作為割り付け
・1日1回、42日間、自己投与
・視野変化はLeicester Peripheral Field Test(LPFT)にて、1日目(注射後6時間)と14日目(注射後2時間)の点数で評価
・MRD-1は同じ時間帯に測定
【結果】
・304人の参加者が登録、平均年齢63.8±13.8歳、女性222人(73%)
・オキシメタゾリン点眼群の97.5%(198/203人)、溶媒点眼群の97.0%(98/101人)が試験終了
・オキシメタゾリン点眼は、LPFTにおける平均点数の有意な増加と関連
1日目:5. 9 [6.4] vs 1.8 [4.1];平均差、4.07 [95% CI、2.74-5.39];P<0.001
14日目:7.1 [5.9] vs 2.4 [5.5];平均差、4.74 [95% CI、3.43-6.04];P<0.001
・オキシメタゾリン点眼はまた、ベースラインからのMRD1の有意な増加とも関連
1日目:0.96[0.89]mm vs. 0.50[0.81]mm;平均差、0.47mm [95%CI、0.27-0.67];P < 0.001
14日目:1.16[0.87]mm vs 0.50[0.80]mm;平均差、0.67mm [95%CI、0.46-0.88];P < 0.001
・有害事象は、
0.1%オキシメタゾリン点眼群の31.0%(63/203例)、
溶媒投与群の35.6%(36/101例)で発生【Tab2】
【結論】
・オキシメタゾリン0.1%は、第3相試験において、1日目と14日目において良好な忍容性を示し、後天性眼瞼下垂症の治療に有望であることを示した
・これらの臨床的関連性を6週間以上にわたって解明するためにはさらなる研究を要する。(MK)