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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2021
139巻

悪性中枢神経腫瘍治療時の色素性黄斑症について

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 139巻(2号)2021

Risk factors and disease course for blood-brain barrier disruption-associated maculopathy.
Simonett JM et al(Portland)
JAMA Ophthalmol 139(2): 143-149, 2021
・悪性中枢神経腫瘍(CNS腫瘍)に対する血液脳関門破壊(BBBD)治療と関連している色素性黄斑症について2006/2~2019/12の283症例のうち、眼科検査を行った68例について検討した。
・年齢は46.0±17.9才で25例(38.5%)が女性。硝子体混濁の強かった3例を除いた65例のうち32例(49.2%)に色素性黄斑症が発症していた。
・発症はBBBD治療の回数と相関していたが、年齢、腫瘍や治療薬の種類には関連がなかった。
・BBBD治療の終了後も地図状萎縮が拡大した症例は3例5眼にみられ、脈絡膜新生血管は1眼で発症していた。
・黄斑症の発症は容量依存性のものであると考えられた。(TY)

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