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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2022
140巻

健康な米国成人におけるドライアイ疾患の発生率の低減のための海洋性ω-3脂肪酸内服とプラセボの有効性:無作為化臨床試験

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 140巻(7号)2022

Efficacy of Marine ω-3 Fatty Acid Supplementation vs Placebo in Reducing Incidence of Dry Eye Disease in Healthy US Adults: A Randomized Clinical Trial
William G. Christen, et al. (MA USA)
JAMA Ophthalmol. 2022;140(7):707-714.

・目的: 海洋性ω-3 脂肪酸の長期にわたる毎日の摂取が DED の発症を予防するかどうかを評価すること。
・対象と方法:23,523 人の米国成人 (男性は 50 歳以上、女性は 55 歳以上) で、研究登録以前に DED と診断さたことがなく、強いドライアイ症状を経験していなかった。
・海洋性ω-3 脂肪酸(fish oil、EPA、DHA)1 日1 g摂取(治療グループ)またはプラセボを摂取した(プラセボグループ)グループに分けた。
・第一エンドポイントは、医療記録によって確認され、臨床的に診断された DED。第二エンドポイントは、臨床的に確認されたDED+強いDED 症状とした。
・結果:追跡期間5.3 (3.8-6.1) 年の間に、23,523 人中 472 人 (2.0%) が診療記録でDED の診断を受けたと確認された。
・第一エンドポイントでは、治療グループ11,757人のうち232人[2.0%]、プラセボグループ11,766人のうち240人[2.0%]がDED の診断を受けた。両グループ間に有意差はなかった。(hazard ratio, 0.97; 95% CI, 0.81-1.16).
・同様に、第二エンドポイントでもグループ間に差はなかった(治療グループ1044人 [8.9%]、プラセボグループ1074人[9.1%]; hazard ratio, 0.97; 95% CI, 0.89-1.06).
・結論:1 日あたり 1 g の海洋性ω-3 脂肪酸を長期的に補給しても、DEDの発生率は減らなかった。(CH)

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