Postoperative Photoreceptor Integrity Following Pneumatic Retinopexy vs Pars Plana Vitrectomy for Retinal Detachment Repair: A Post Hoc Optical Coherence Tomography Analysis From the Pneumatic Retinopexy Versus Vitrectomy for the Management of Primary Rhegmatogenous Retinal Detachment Outcomes Randomized Trial .
Muni RH, Felfeli T, Sadda SR, et al. (England)
JAMA Ophthalmol. 2021;139(6):620–627. doi:10.1001/jamaophthalmol.2021.0803
【目的】
気体網膜復位術(PnR)と硝子体手術(PPV)の術後12か月における視細胞の健常さをSD-OCTで比較
【対象と方法】
St Michael’s Hospitalで2012年8月~2017年5月に実施されたPneumatic Retinopexy Versus Vitrectomy for the Management of Primary Rhegmatogenous Retinal Detachment Outcomes Randomized Trial(PIVOT)のpost hoc解析
網膜剥離患者をPnRまたはPPVへ無作為に振り分け、黄斑の状態により層別化
ellipsoid zone(EZ)と外境界膜(ELM)の不連続性を有する患者の割合を、外部のマスクされた画像読影センターでマスクされた2人のグレーダーが独立して評価
【結果】
計150人が12か月のフォローアップを完了
うち計145人(PPV 72人、PnR 73人)が12か月後にSD-OCTを受けた
中心3mmスキャン解析では、PPV群とPnR群ではそれぞれ、
24%(17/72眼)対7%(5/73眼)にEZの不連続性が認められ(OR 4.204 ; p=0.005)、
20%(14/71眼)対6%(4/73眼)にELMの不連続性が認められた(OR 4.237;p=0.01)
中心6mmスキャンの解析でも、EZおよびELMの不連続性はPPV群で有意に大きかった
EZ断裂;32% [23/72眼] vs 11% [8/73眼]; OR, 3. 814;P = 0.002
ELM断裂;32%[23/71眼] vs 18%[13/73眼];OR、2.211; P = 0.04
【結論】
EZおよびELMの不連続は、網膜剥離の復位術後12か月の時点において、PnRに比べてPPVでより頻度が高かった。この結果は、EZとELMの不連続性が少ないことが、以前に報告されたPnRによる優れた機能的転帰の解剖学的根拠となっている可能性を示唆しているが、因果関係を証明するものではない。(MK)