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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2022
140巻

ロッテルダムスタディにおける糖尿病とPOAG,AMD,白内障の関係

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 140巻(7号)2022

Association of Diabetes Medication With Open-Angle Glaucoma,
Age-Related Macular Degeneration, and Cataract in the Rotterdam Study
Joëlle E. Vergroesen, et al.
JAMA 140(7), 674-681: 2022
・1990年4月23日から2014年6月25日までのロッテルダムスタディに基づいた3つの独立したコホートを前向き調査し、OAG,AMD,Cataractの発生率とベースライン血糖値、糖尿病薬、眼科検査データを収集した。
・メトホルミン:ビグアナイド系糖尿病薬 
・アデノシンリン酸活性化キナーゼ(AMPK)を活性化させる 
・ラパマイシン複合体およびNFκBの下流を阻害 NFκBは神経変性疾患において重要な役割を果たすことが知られている 薬価:後発品 9.8円
・結果:Rotterdam Study全体14926名のうち、11260名(平均年齢65.1歳、女性6610名(58.7%))が眼科とベースライン血糖、使用薬物の経過が少なくとも1年追えた。98%はヨーロッパ人種。
・2型糖尿病(T2D):2406名(28.4%)
1388名(57.7%)にメトホルミン処方
501名(20.8%)に他の血糖降下薬
517名(21.5%)は生活習慣の改善指導のみ
・OAG(視野異常の出現で診断): 324/7394名(4.4%)
・AMD: 1935/10993名(17.6%)
・Cataract: 4203/11260名(37.3%)
・未治療のT2DがOAG,AMD,Cataractとの相関が最も強かった。それぞれOR 1.50/1.35/1.63
メトホルミンで治療されていたT2DはOAGのリスクが低かった(OR 0.18)
・他の糖尿病薬(インスリン、SU剤)はAMDのリスクが低かった(combined OR 0.32)
・OAGの累積の生涯リスクはメトホルミン使用群で1.5%、T2Dがない群(7.2%)より低かった
・AMDの累積障害リスクは治療群で低かった(17.0% vs 33.1%)
・結論:糖尿病は白内障と関係するが糖尿病治療薬は関係がなかった
・メトホルミンはOAGのリスクを下げ、インスリンやSU剤はAMDのリスクを下げると考えられる(MM)

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