COVID-19 vaccine-associated uveitis in patients with a history of uveitis.
Kim J et al(Korea)
JAMA Ophthalmol 142(6): 522-528, 2024
・ブドウ膜炎の既往がある人で、COVID-19ワクチン後にブドウ膜炎が再発する可能性について検討した。
・2015/1~2021/2に韓国でブドウ膜炎と診断された患者のretrospectiveなコホート研究である。
・COVID-19ワクチンを打たなかった人と、SARS-CoV-2感染になった人を除外し、少なくとも1回のワクチン(Pfizer-BioNTech、Moderna、AstraZeneca、Janssen)を受けたブドウ膜炎の既往がある患者を、2021/2から2022/12に解析した。
・異なったワクチン接種後のブドウ膜炎の発症率などを調査した。
・ブドウ膜炎は発症時期(30日以内の早期か否か)とタイプ(前眼部か非前眼部)で分類した。
・543,737名のブドウ膜患者の内、ワクチン接種を受けた473,934名(58.9±17.4歳、51.3%が女性)を解析した。
・ワクチン後のブドウ膜炎の再発は、3か月以内が8.6%、6か月以内が12.5%、1年以内が16.8%で、前眼部ブドウ膜炎が多かった。
・ワクチン接種後の早期のブドウ膜炎発症はPfizer-BioNTechではHR=1.68(95%CI=1.52-1.86)、ModernaでHR=1.51(1.21-1.89)、AstraZenecaではHR=1.60(1.43-1.79)、JanssenではHR=2.07(1.40-3.07)であった。
・最初と2回目のワクチン接種後のブドウ膜炎発症が特に多かった(HR=1.64 95%CI=1.55-1.73)。
・ブドウ膜炎の既往者についてはワクチン接種後の再発について注意する必要がある(TY)