Clinical pseudophakic cystoid macular edema. Risk factors for development and duration after treatment.
Henderson BA et al(MA USA)
J Cataract Ref Surg 33(9): 1550-8, 2007
・レジデントが2001-2006年に行った1659眼の白内障手術を、術後にCMEがあったかどうかで検討した。
・DMの症例はその後の検討からは除外した。
・CME群は治療方針ごとに、CME持続期間、最終の最良視力を検討。
・術後のCME頻度は2.35%(39/1659)で、網膜静脈閉塞症RVOの既往者での予想発症頻度は odds ratio=47.12 (9.40-236.11), p<0.001と高かった。
・糖尿病者を除外すると、CME発症頻度は2.14%(29/1357)で、発症予想頻度は、RVOでは OR=31.75(5.85-172.29), p<0.01、ERMは OR=4.93, p<0.03、術前のprostaglandin使用は OR=12.45, p<0.04であった。
・術中の合併症があった場合も、術後3ヶ月間NSAIDsを使用した場合は、CME発症予想頻度は高くなかった。
・後嚢破損 OR=0.36(p=0.56)、硝子体脱出 OR=3.31(p=0.50)。
・全例での術後CMEの持続期間は、無治療 249±3日、NSAIDのみ 72±107日、ステロイドのみ 176±107日、NSAID+ステロイド 83±57日で、NSAID群では有意に早く治っていた(p=0.004)。