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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2010
36巻

エピネフリンでIFISは予防できるか?

Journal of Cataract & Refractive Surgery 36巻(6号)2010

Pharmacologic prophylaxis and risk factors for intraoperative floppy-iris syndrome in phacoemulsification performed by resident physicians.
Chen AA et al(WA USA)
J Cataract Refract Surg 36(6): 896-905, 2010
・レジデントが行った白内障手術で、予防的に前房内へ lidocaine-epinephrineを注入し、IFISの発症率を検討した。
・1163例中、59例(81眼)が手術時にタムスロシンを内服していた。
・そのうちでIFIS発症頻度は全部で29.6%であった。
・エピネフリン注入例ではIFIS発症率は38.5%、瞳孔径が6.5mm以下の例では44.8%、6.5mm以上の場合には21.7%であり、術前の瞳孔径は発症率に関連があった。
・エピネフリンの注入はIFIS発症を抑えられなかった。

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