Outcomes fo cataract surgery and intraocular lens implantation with and without intracameral triamcinolone in pediatric eyes.
Dixit NV et al(India)
J Cataract Refract Surg 36(9): 1494-8, 2010
・小児白内障手術時の前房内への防腐剤freeのtriamcinolone注入が術後前房炎症や視軸の混濁などを抑えうるかどうかを、術後1ヶ月、12ヶ月で検討した。
・検討群41眼の平均年齢は9.15±5.04ヶ月、コントロール群83眼では9.34±5.10ヶ月。
・前嚢、後嚢のCCCを行い、4-8mgのtriamcinoloneを前房内、CCCの辺縁に注入し、前部硝子体を可視化して前部硝子体切除を行い、嚢内へIOLを挿入した。
・注入群では視軸混濁例はなく、コントロール群では平均観察期間10.5±12.7ヶ月で、9眼10.8%で発生(p<0.029)。
・術後に膜切除が必要であったものは注入群ではなく、コントロール群では平均2.50±1.14ヶ月で6例7.2%で必要であったが、有意差は見られなかった(p=0.26)。
・両群間で後癒着(p<0.033)、細胞沈着(p<0.033)で有意差があったが、眼圧には有意差はなかった。
・術中のtriamcinolone注入は有意に術後炎症を抑えることができた