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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2011
37巻

ダイアモックスにより誘発された急性緑内障発作の1例

Journal of Cataract & Refractive Surgery 37巻(2号)2011

Acute bilateral angle-closure glaucoma and choroidal effusion associated with acetazolamide administration after cataract surgery.
Mancino R et al(Italy)
J Cataract Refract Surg 37(2): 415-7, 2011
・片眼の眼内レンズ移植手術1時間後にダイアモックス250mg1錠、夕方1錠内服したところ、翌朝、両眼の眼痛、充血があり、眼圧は両眼とも44mmHgに上昇。
・B-scanで両眼の360度のciliochoroidal effusionが見られた。
・マニトール、ダイアモックス、アトロピン点眼、0.5%チモプトール点眼、apraclonidine点眼で治療したが、その翌日の眼圧は両眼とも30で、眼底所見も軽快していなかった。
・ダイアモックスがeffusionの原因と思われたため、これを中止し、メチルプレドニゾロン1gを静注したら、3日目には眼圧、眼底所見ともに軽快した。
・高血圧や鬱血性心不全に対する炭酸脱水素酵素の内服で急性緑内障発作を来たした症例の報告が数例報告されている。

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