Macular infarction after inadvertent intracameral cefuroxime.
Qureshi F et al(UK)
J Cataract Refract Surg 37(6): 1168-9, 2011
・70歳男性の白内障手術終了時に前房内投与するcefuroximeの投与量を間違え、62.5mgを投与してしまった。
・ルーチンとして術後の結膜下注射用としてcefuroxime 125mg/1mlを用意していたが、BSSと間違えて、前房内に約0.5mlを注入してしまった。
・すぐに気づいてBSSで前房内を洗浄した。術翌朝の視力は6/18xPHで、軽度の前房炎症があり、網膜は軽度の血管蛇行を伴って点状出血が1個みられた。
・2週間後、前房は綺麗であったが、視力は6/60で、FAGでは黄斑虚血があり、遅発相で漏出がみられた。
・OCTでは網膜内浮腫があり、硝子体内へtriamcinolone 4.0mg/0.1mlを注入した所、6週間後には視力は3/24で、OCT上では浮腫は消失した。
・2ヶ月後の視力は3/60で黄斑部は白線化した血管がみられた。