眼科JOURNALトップ > Journal of Cataract & Refractive Surgery > IOL挿入スピードの検討

Journal of Cataract & Refractive Surgery

2012
38巻

IOL挿入スピードの検討

Journal of Cataract & Refractive Surgery 38巻(10号)2012

Effect of intraocular lens insertion speed on surgical wound structure.
Ouchi M(府立医大)
J Cataract Refract Surg 38(10): 1771-1776, 2012
・角膜切開で眼内レンズ(Acrysof IQ)をスクリュー式インジェクターで挿入する場合、1秒で1回転で早く挿入したF群と、1秒1/4回転でゆっくり挿入したS群とで創口径の変化、角膜hydrationの必要性、術後乱視、OCTでの角膜創口の変化を80例で検討した。
・創口の大きさはS群で有意に大きく(0.097±0.051:0.0028±0.045、p=0.02)、角膜hydrationはS群は21/40(52.7%)、F群は11/40(27.5%)とS群で有意に多く(p=0.04)、創口のOCT上の変化はS群で有意であったが(p=0.003)、術後乱視には有意差はなかった。
・角膜切開でインジェクターを使用する場合には早く挿入した方が創口構造を変えない事が分かった。

過去のアーカイブ