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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2012
38巻

高度近視眼の前房深度の調節による変化を調べる

Journal of Cataract & Refractive Surgery 38巻(8号)2012

Accommodative changes in anterior chamber depth in patients with high myopia
Boris E. Malyugin et al (Moscow, Russian Federation)
J Cataract Refract Surg 2012 ;38 :1403-1407
・前眼部OCTを用いた高度近視眼の前房深度の調節による変化を調べる。
・36近視眼(平均年令27才)、31正視眼(平均年令26才)
・phakic IOL(pIOL)は、高度近視の矯正に有効だが、角膜内皮を傷つけること、水晶体の混濁の危険がある。この第1の危険因子は。継続して又は時折機械的にpIOLと水晶体又は角膜が接触することにある。ゆえに、前房深度はpIOLによる合併症を減らすために重要である。
・調節すると、前房深度(ACD)は、両群で減少。マイナスレンズを眼前に置いて調節する方法で測定し、最も明白なACD変化は、近視群で-0.14±0.07mm、正視群で-0.22±0.08mm(P<.0001)。10近視眼で調節時ACDは2.8㎜以下であり、2.8㎜が虹彩支持のpIOL使用の最低ACDと考えられた。(YM)

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