Effect of the eyelid speculum on pachymetry during corneal collagen crosslinking in keratoconus patients
Nienke Soeters, et al. (Netherlands)
J Cataract Refract Surg 40(4) : 575-581, 2014
【目的】角膜コラーゲンクロスリンキング (CXL)の際、開瞼器の使用の有無による角膜中央部の厚み(CCT)を比較
【対象と方法】進行した円錐角膜でCXLを施行する患者を2群に割り付け;Group A:CXL施行中開瞼器かけっぱなし、Group B:30分のリボフラビン点眼中は開瞼器を外し閉瞼。
施術中の各地点においてパキメーターで角膜厚を計測。CXL6か月後に視力・屈折値・角膜屈折率・角膜厚・角膜内皮細胞数を計測。
【結果】50名52眼。リボフラビン点眼後、2群間のCCTに有意差 (p<0.001)がみられた。
CCTの減少はGroup Aで62μm±53(SD) (13%±11%)、Group Bで11μm±35(SD) (2%±8%)。
角膜上皮剥離後およびUVA照射後のCCTには有意差みられなかった。
CXL 6か月後の各測定値は群間で有意差みられず。
【結論】CXLの際、リボフラビン点眼中に開瞼器を外すことでCCTの減少を抑えられる。この知見によりUVA照射の際の角膜厚の安全域を達成する機会が増え、CXLの中断の機会を減少させることができる。(MK)