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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2014
40巻

Negative dysphotopsiaの治療法検討

Journal of Cataract & Refractive Surgery 40巻(9号)2014

Sulcus-fixated intraocular lens implantation for the management of negative dysphotopsia.
Burke TR et al(UK)
J Cataract Ref Surgery 40(9): 1469-1472, 2014
・偽水晶体眼のnegative dysphotopsia(ND)に対して、IOL毛様溝固定でのIOL交換(3-piece:Acrysof MA60AC)が有効かどうかを、2009-2012の間に手術を行った女性の5例5眼について検討した。
・全例でNDは消失した
・ND:in・the-bagPCIOLを受けた人が耳側視野に黒褐色or黒い三日月を自覚する症状 で、2000年に発表された。
・明所視で悪化し、眼球を外転させる(三日月の方を見る)と三日月は小さくなる
・発症頻度は術翌日では0.2-15.2%、2年後では2.4%に減少す
・発症要因はいろいろ言われているが、はっきりわからない
・Honadayらは光線追跡法を用いて深く検討し、3つのうちの1つの状況での影の認識と関連していると発表した
・typel:内部反射によるものや、type2:鋭なIOLのエッジの不連続性は、原因ではないだろう
・type3:IOL後面の鋭な面どりした不連続性が陰に関連しているだろうと考えている。こう考えると、いろいろな事が説明できる。
・小瞳孔、瞳孔からIOL迄の距離が0.06mm以上のシリコンIOLや1.23mm以下のアクリルIOLでも同様に発生すること、縁のシヤープなIOLデザイン、鼻側網膜が影が落ちるより前方まで存在することなどである
・NDは多くのタイプのIOLで報告があるが、前房IOL、毛様溝にIOLを挿入したIOL交換時には発生したという報告はない
・また、角膜屈折矯正手術後の報告もない
・in・the-bagIOL挿入後、何か月かすると症状は自然緩解するが、これは後嚢混濁と関連しているだろう。光の散乱がNDを解消させている
・自然緩解しない時の方法として、いくつかが報告されている
・IOLのhapticsを水平に回転させる、前嚢切開、IOLをpiggybackで毛様溝に挿入する、IOL Opticをcaptureさせる、IOLを毛様溝固定として入れ替える。
・NDの予想は難しいが、他眼でNDの目は、もう片眼もNDになる可能性が高いことは 確かである(TY)

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