Effect of position of near addition in an asymmetric refractive multifocal intraocular lens on quality of vision
Deric W. de Wit et al (Chile)
J Cataract Refract Surg 41(5):945–955, 2015
・Lentis Mplusの近用部分をメーカー推奨の下鼻側方向に入れた(IN群)40例80眼と上耳側方向とにいれた(ST群)38例76眼を比較
・遠方裸眼視力、矯正視力、近方裸眼視力、4.0mm瞳孔径での高次収差とMTF、Strehl ratioを比較、自覚的満足度も調査
・眼球全体の高次収差のVertical comaとTrefoilがST群でプラスであった
・内部の高次収差ではStrehl ratioはIN群が高かった
・他両群間で明らかな差はなし
・両群ともIOLの明らかな偏位はなかった
・球面IOLで軽度のVertical comaは偽調節に関与しているといわれ、0.2-0.35μmの範囲であることが必要と言われているが、Lentis Mplusにも当てはまるかはわからない
・少なくとも眼内レンズが術後回転してしまい、近用部分が鼻下側になくても、大多数の患者に対しては統計的に良くも悪くも視機能には影響がないと考えられる。(MM)