Dependency of endothelial cell loss on anterior chamber depth within first 4 years after implantation of iris-supported phakic intraocular lenses to treat high myopia
Mehdi Shajari, et al. (Germany)
J Cataract Refract Surg 2016(8); 42:1562-1569
目的:虹彩支持型有水晶体眼内レンズ挿入術後、角膜内皮細胞密度(ECD)に対する前房深度の影響を評価した。
対象と方法:52人95眼、術後1年と4年のECDを測定した。
全例、虹彩支持型有水晶体眼内レンズ挿入術の前にLI施行した。
結果:術前屈折 -11.06± 4.77 diopters 、術後4年 -0.42 ± 0.47 diopters
裸眼視力は72眼が0.8かそれ以上だった。
ECDは術後1年2679 ± 335 cells/ mm2、術後4年2497 ± 329 cells/mm2で、1年後より2.3%減少した。2眼が30%以上損失したが40%以上の損失した例はなかった。
全例角膜の透明性は保っていた。
ACDが3mm以下だと3.4mm以上の症例に比べ、ECDで有意差があった。(表4)
眼圧上昇はなかった。
結論:前房が狭いとECDに悪い影響を及ぼす。ACDが3mm以下の患者は適応から除外した方が良い。
これを守れば、虹彩支持型有水晶体眼内レンズは強度近視の患者にとって安全な選択肢と言える。(CH)