Safety and efficacy of nepafenac punctal plug delivery system in controlling postoperative ocular pain and inflammation after cataract surgery.
Eric D. Donnenfeld,et al.(SC USA)
J Cataract Refract Surg 2021(2); 47: 158-164
・白内障手術後のネパフェナク涙点プラグデリバリーシステム(N-PPDS)の安全性と有効性を評価すること。
・ネパフェナク涙点プラグデリバリーシステム(N-PPDS)は、テキサス州オースティンのMati Therapeuticsによって開発された、最大6週間の持続的な一定のレベルの薬剤を提供するL字型涙点プラグ。
・白内障術後の遠方矯正視力が20/30以上で、涙点が1.0 mmまで拡大できると予想される56人(22歳以上)。ネパフェナク(N-PPDS群; n = 38眼)またはプラセボ(p-PPDSコントロール群; n = 18眼)のいずれかを投与された。
・予定された白内障手術の1日から2日前に、各患者の下涙点に涙点プラグ(N-PPDSまたはp-PPDS)を挿入した。
・白内障手術の1日後、3±1日後、7±1日後、および14±2日後に、プラグの保持、眼痛、および手術眼の炎症について評価された。14日目の受診時にすべての涙点プラグが取り外された。
・N-PPDS群は、p-PPDS群よりも無痛患者の割合が有意に高かった(22/32 [69%] 対 6/16 [38%] at 3 days, P = 0.038; and 24/36 [67%] 対 5/16 [31%] at 7 days, P = 0.018)。
・炎症スコアは、術後7日でN-PPDS群で良好だった(前房炎症細胞のない患者:N-PPDS 群18/36 [50%]対p-PPDS 群3/16 [19%]; P = 0.034)。
・プラグ保持率は術後14日で98%(55/56)だった。プラグの押し出しは、術後1日目にN-PPDS群の1例で発生した。
・術後平均裸眼視力は、術後7日目(N-PPDS 群20/25対p-PPDS群20/36)および14日目(N-PPDS群 20/25 vs p-PPDS 群20/32)でN-PPDS群で有意に優れていた。
・N-PPDSは、術後直後の眼の痛みと炎症を軽減するのに効果的であり、安全性と視力の結果はp-PPDSよりも優れていた。(CH)