Association of clear vs blue-light filtering intraocular lenses with mental and behavioral disorders and diseases of the nervous system among patients receiving bilateral cataract surgery.
Karesvuo M et al(Finland)
J Cataract Refract Surg 49(7): 679-685, 2023
・両眼に透明(non blue light filtering:non BLF)IOLを挿入した2609例と、BLF IOLを挿入した2377例の患者の計4986例(男1707、女3279)で、精神的障害や神経系疾患の発症について検討した。
・2007/9~2018/12で手術を行ない、2021/12まで経過を追った症例である。
・1眼の手術前あるいは2眼目の手術の前の状態を基準とし、両眼手術後の新規に発症した精神的あるいは行動異常、神経系疾患についてICD-10コードで検討した。
・年齢は初回手術時は73.2±8.6歳、2眼眼の手術時は74.3±8.8歳である。
・単相関log-rankテスト(2群の生存曲線に差があるか検定)では、疾患の発症については有意差はなく、睡眠障害(code G47)だけがBLF IOLで有利だったが(p=0.003)、年齢や性で調整した多相関Cox回帰分析では睡眠障害(code G47)にはBLF IOLがnon-BLF IOLよりも有利という結果はでなかった(睡眠障害 HR=0.756 95%CI=0.534-1.070 p=0.114)。(TY)