Relationship of progression of visual field damage to postural changes in intraocular pressure in patients with normal-tension glaucoma.
Kiuchi T et al(筑波大)
Ophthalmology 113(12): 2150-5, 2006
・NTGでの視野障害の進行が姿勢変化による眼圧変動と関連があるかどうかを点眼治療中のNTG 33例60眼(平均年齢67.9歳、平均経過観察4.6年)で検討した。
・眼圧、血圧、脈拍を座位と仰臥位で測定。
・視野はHumphrey視野計による年間MD値の変化、すなわち、回帰線としてのMD傾斜線を Statpac2プログラムで求めた。
・仰臥位の眼圧は座位よりも有意に高かった(平均3.8mmHg, p<0.001)。
・MD傾斜線と座位眼圧に相関はなかったが、仰臥位眼圧との間には優位な相関があり(p=0.043)、姿勢変化による眼圧変化とMD傾斜線は有意に相関した(p<0.001)。
・仰臥位での収縮期血圧のみが眼圧の姿勢変化と関連があった(p=0.004)。
・これらのことから、NTGにおける視野変化は睡眠時に進行している可能性があると考えた