Atropine for the treatment of childhood myopia: effect on myopia progression after cessation of atropine.
Tong L et al(Singapore)
Ophthalmology 116(3): 572-9, 2009
・アトロピン点眼と中止後の近視進行について検討した。
・-1.0D~-6.0Dで、乱視が-1.5D以下の6歳から12歳の400例で検討。
・1%アトロピン点眼かプラセボー点眼を2年間就寝時に片眼のみに点眼し、終了後1年間経過観察した2重盲検試験である。
・測定はcycloplegic自動屈折検査と超音波眼軸長測定である。
・アトロピン点眼終了後の1年間の近視進行度は、アトロピン眼は-1.14±0.80D、プラセボー眼は-0.38±0.39Dで有意差(p<0.0001)であったが、全3年間でみると、アトロピン眼は-4.29±1.67D、プラセボー眼は-5.22±1.38Dで有意(p<0.0001)に近視度は弱かった。
・最終球面等価屈折度はアトロピン眼は-5.00±1.62D、プラセボー眼は-5.28±1.43Dであった。
・全3年間で眼軸長の伸びはアトロピン眼は0.29±0.37、プラセボー眼は0.52±0.45mmで有意差(p<0.0001)。
・アトロピン点眼終了後に調節力、近見視力は開始前に戻った